最近流行のあのワードから、おすすめのマンガをランキング形式で紹介する「編集部が勝手に選ぶ」シリーズ。
今回のテーマは“スーツ着こなし男子”
スーツ×ネクタイ、スーツ×メガネ……それぞれ胸きゅんポイントは違えど、スーツを着ている男性って、なんだかかっこよく見えますよねっ。
「スーツ」って、もしかしたらどんな男性も3割増しに見せてしまう「魔法のアイテム」なのかも? 職場に素敵なスーツ男子がいたら、毎日お仕事がんばれるのに! なーんていう女子のみなさん、わかります、わかりますとも。
ということで、今回は、なかでもスーツをおしゃれに着こなしている男性キャラクターが登場するマンガをご紹介! さらには、勝手に実写化キャスト妄想まで発展!?(あくまで筆者の妄想です!)
あなたの推しメン、そして推しスーツはどれですか!?
第1位 こんなスーツ男子に教育されたい!
『テラモリ』iko
『テラモリ』第4巻
(2016年7月12日発売予定)
iko 小学館
ヲタク女子大生・高宮陽(たかみや・よう)は、「時給1200円」に目がくらんで、スーツ屋「テーラー森」のアルバイトをすることに。バイトは未経験だし、スーツの知識はなんにもないし、仕事を教えてくれる副店長・平尾はドSだし……前途多難なアルバイト生活を送ることになる陽だが、平尾のスパルタに耐えながら、日々成長していく。
平尾の言葉は、けっこうきつい。3カ月たったときに平尾が陽に伝えた「仕事なめてんの?」「お前さ…受け身すぎなんだよ。」という言葉は、身に覚えがあり、胸をグサリと刺される人も多いのではないだろうか。
でも、その言葉が向けられるのは、自分に期待してくれているから。自分のことを育てようとしてくれているから。それが伝わってくるから、陽もがんばれる。うん、こんな上司ほしい!
そして、特筆すべきは、毎話スーツの種類や、組み合わせが違っていていること。もちろん、靴やネクタイ、シャツも要チェックだ。ぜひ、自分のお気に入りのスーツを探してみてほしい。(個人的には第1巻・第6話「マネキン野郎」の平尾のスーツが好きです。)
さらには、平尾だけでなく、チャラ男もマッチョ系も弟系も、本作は男子キャラがみんなスーツなのも、ポイント。やはり、私服とのギャップ萌えも楽しみたいところである。
もし本作が実写化するとしたら、平尾はディーン・フジオカさんとか? それとも、水嶋ヒロさんとか? いやぁ、妄想がふくらみますな。ぜひとも実写化していただきたい!
本作は、「テーラー森」に務めるかっこいいスーツ男子に癒されながら、リアルで役立つスーツ知識が自然と身についてしまうという、2重においしい(?)作品。
第4巻では、恋愛面もますますヒートアップ! 陽とドSな副店長・平尾との恋のゆくえを、にやにやしながら見守りたい。
スーツ男子大集合!
第2位 カンペキ彼氏の麗し美形×スーツ男子
『高台家の人々』森本梢子
『高台家の人々』第1巻(既刊5巻、以下続刊)
森本梢子 集英社
『このマンガがすごい!2015』オンナ編第6位、『このマンガがすごい!2016』オンナ編第12位にランクイン、現在実写映画も公開中の大人気ラブコメ『高台家の人々』。
著者は『ごくせん』『デカワンコ』『アシガール』でおなじみの森本梢子とあって、本作でもそのたぐいまれなるギャグセンスがさく裂している。
主人公・平野木絵は、妄想が趣味の口下手で不器用なOL。木絵の妄想を「テレパス」で覗いてしまったイケメンエリート社員・高台光正は、木絵に興味を持つ。
今まで人の心を読める能力を持つがゆえに、人と距離を置いてきた光正だが、木絵といっしょにいるのは苦にならない。もしかして、2人はいいカップルになれるのかも!?
光正の美貌には、スッキリとした黒スーツがピッタリ。あっ、でもこれはすでに実写になってる……。ごめんなさい。でもでもー、実写映画の斎藤工さんも高身長イケメンで、光正様ファンも納得のかっこよさでしたよ!
第1巻表紙イラストのピンクシャツもステキだし、これからも光正様のスーツを拝めることを期待。
優雅なスーツ姿にほれぼれしちゃう
「日刊マンガガイド」での第2巻の紹介はコチラから!
「あのアニ」での映画『高台家の人々』の紹介はコチラから!
第3位 凡人には着られない(!?)おしゃれスーツ
『美食探偵 明智五郎』東村アキコ
『美食探偵 明智五郎』第1巻(既刊2巻、以下続刊)
東村アキコ 集英社
『このマンガがすごい!』ランクイン常連、『東京タラレバ娘』『雪花の虎』『かくかくしかじか』『海月姫』などなど、数々のヒット作を生んできた東村アキコの新作は、グルメな探偵・明智五郎を主人公としたグルメ×ミステリもの!
主人公・明智五郎は、キザでエレガンス。スーツはちょっと変わっているけれど、顔は美形でスタイルのよい明智なら着こなせてしまうのだ。明智もスーツも輝いて見えるのだから、彼のような人間こそ、オシャレ上級者といえるだろう。
実写化するとしたら、明智の配役には、要潤を希望したい。きっと、あの独特な髪型とスーツを3次元でかっこよく再現できるはずだ。
グルメものに定評のある著者、当然お肉やお魚、デザートなど、毎回出てくる料理もおいしそう。この料理とミステリがどう絡んでいくのかも見どころである。
そしてなんといっても、さすがは東村マンガ! 明智を含め、お弁当屋さんで働くギャル・苺、謎の美女・マリアなど、登場人物のキャラが濃い。キャラクターたちの会話劇で存分に発揮される東村アキコワールドを堪能してほしい。
あのループタイは……!?
「日刊マンガガイド」での紹介はコチラから!