一覧へ戻る
第7位（76ポイント）
『あげくの果てのカノン』 米代恭
『あげくの果てのカノン』
米代恭 小学館
国会議事堂を襲った「ゼリー」と呼ばれる謎の異星生物によって機能を失った東京。
23歳のアルバイト・高月（こうづき）かのんは、高校時代から8年間も想いを寄せていた境（さかい）先輩とアルバイト先の喫茶店で再会を果たす。
ストーカー的な恋心を暴走させるかのんだったが、自分に優しく接する先輩は妻帯者で、なおかつ世界を守る英雄だった……。
SF×不倫（？）という斬新なテーマで、様々なクリエイターから早くも熱い視線を送られている本作。
第1巻のラストでは読者の誰もが驚愕するシーンが展開!?
オススメボイス！
■ストーカー気質の女の子のよくある恋物語かと思って読み進めてゆくと足元がぐにゃりとゆがむ。容赦なく描かれる、純粋に盲目的に誰かを思い続ける「恋」の甘美さとグロテスクさにクラクラしつつ、謎めいた世界の秘密にワクワク。今後の展開に期待！（井口啓子／文化系ライター）
■異星生物の来襲で東京は異常事態に陥っている模様だが、それに関する説明や描写は今のところ後景に退かせ、いちずな片思いをこじらせた女子の心理や言動を深く追っている。その非日常と日常の独特なアンバランスに不思議さとおもしろさを感じた（稲垣高広／ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人）
■『最終兵器彼女』の衝撃再び。終わる世界そっちのけの恋愛劇（オマケにヒロインは変態のストーカーだし…）に続きが気になって仕方ない!! あと、先輩のこと心酔（崇拝？）してるけど、その人ホントに大丈夫か!?（竹村 真志／三省堂書店 神保町本店・コミック担当）
■この主人公を「かわいい」と思うのか「気持ち悪い」と思うのか「恐い」と思うのか読者それぞれの感想の違いが興味深い。SF的展開と絡まっている部分に不自然さがないのが作者の力量。次巻大いに期待（早川博志／恭文堂コミッククラフト店）
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ！
第8位（64ポイント）
『ウルトラマンタロウ 完全復刻版』 石川賢とダイナミックプロ
『ウルトラマンタロウ 完全復刻版』
石川賢とダイナミックプロ 小学館
1973年放送の円谷プロ制作による特撮テレビドラマ『ウルトラマンＴ（タロウ）』を、当時小学館の「週刊少年サンデー」と学年誌で石川賢が連載したコミカライズ版の完全復刻版。
石川賢流ともいうべき“原作”とは趣を異にするアクション描写やストーリーアレンジは、当時の読者に強烈なインパクト（あるいはトラウマ！）を与えました。
『ウルトラ』シリーズ放映50周年と著者の没後10年を記念した完全版では、これまでの単行本には未収録の扉絵や未単行本化の「小学一年生」版も収録され、「記念」の名にたがわぬファン必携の保存版となったようです。
オススメボイス！
■『ウルトラマンタロウ』のテレビ放送があったのと同じ1973年に、少年誌＋αに掲載された石川賢版コミカライズが堂々の復刻。今年で石川先生の没後10年という意味からも、記念碑的な一冊といえますね（宮本直毅／ライター）
第9位（56ポイント）
『鬼滅の刃』 吾峠呼世晴
『鬼滅の刃』
吾峠呼世晴 集英社
時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎（たんじろう）は、行商先から帰ったところ、鬼に皆殺しにされた家族を目にする。
唯一の生き残りだった妹・禰豆子（ねづこ）を救おうと雪山をかける炭治郎は、鬼に心を支配された禰豆子に襲われるが、そこに謎の剣士・冨岡義勇が現れて、禰豆子を斬ろうとするが……。
傷口に鬼の血を浴びると人を喰らう鬼になってしまう世界で、妹以外のすべてを失った主人公の復讐譚。
オススメボイス！
■待望の吾峠呼世晴 。ピッタリの題材選んできたなあ。そして、ねづこを生み出した時点で成功してるといっても過言でない。ねずこの太もも!! 主人公が真っ当すぎてさびしくはある（漫画トロピーク／謎の社会人漫画サークル）
第10位（36ポイント）
『不良のはらわた YANKEE OF THE DEAD』 今村KSK
『不良のはらわた YANKEE OF THE DEAD』
今村KSK 秋田書店
親も見放すほどのワルを集める日本最強にして最凶の不良校「私立淨寺（じょうじ）高等学校 狼命露（ろめろ）館」に転校してきた邑楽真剣（おうら・ガチ）。
天候初日から狼命露館のてっぺんを取ろうとする真剣は、狼命露を支配するビッグフォーのひとり・赤羽シキの配下・不死身の藤沢とタイマンをはるが、そんななかで学校にとんでもない異変が起こる！
不動の人気を誇るゾンビものの最新作は「ヤンキー×ゾンビ」。
陸の孤島ともいうべき狼命露館で始まったおバカヤンキー・真剣の抱腹絶倒（？）のサバイバルに、もう釘付けです!!
オススメボイス！
■題名買い、よく見なくてもチャンピオン。バカすぎてゾンビになってても気づかない“腐良”たちが転校生に襲いくる！ 学校名「淨寺高狼命露館」……ジョージ高ロメロ館！（笑） ヤンキー喧嘩でのし上がりをはかるなか、謎の隕石でゾンビパンデミックドタバタしてるうちほのかに友情!? 次巻へのヒキもいい。初め某ZQNマンガにあまりに似た表現でない？ とヒヤヒヤしたけど、すぐリズムが出てきてる（澤水月／報道勤務、ライター、平山夢明mixiコミュ管理人）
■不良×ゾンビ。学園を舞台にしたゾンビモノだが、「秋田書店＝チャンピオン」らしいバカヤンキーギャグとの相性がバッチリ。ゾンビ映画につきものの「生きている者とゾンビ、じつは大差がないのである」的な結論めいたものが、はじめから全開バリバリのブッチギリであり、ゾンビ化の原因もパンデミックも世界の終末も、すべてどうでもよくなってくる。相手がゾンビかどうかなんて別に問題ではなく、誰がイチバン強いか。それだけがヤンキーの価値観。反知性主義の荒野で、われわれはこの世界に希望を見いだせるのだろうか（加山竜司／フリーライター）
■タイトルでそれと知れるように不良マンガでありゾンビマンガであり、ギャグマンガである。不良ものとゾンビもののお約束をきちんとふまえて確かなリテラシーを感じさせる。と同時にゾンビという新しい光を当てることで不良もののお約束について一定の回答が与えられているように思う。不良はなぜあれだけ殴られても死なないんですか？ ゾンビだからです。不良はなぜ勉強するわけでもないのに学校に行くのですか？ ゾンビだからです。べつだんそのような問答が作中で行われるわけでもないが、なにかソッ（＝口へんに卒）啄同時めいた小気味よさがある（raven／ディレッタント）
「このマンガがすごい！WEB」アンケートご協力者一覧
粟生こずえ（編集者・ライター）【URL】／ アキミ（ブログ「ボーイズラブを読む！」管理人）【URL】／ あきやまかおる（声優・グラフィックデザイナー）【URL】／ 麻野昌三（「わんだ～らんど」なんば店 店長）【URL】／ 旭屋書店なんばCITY店 平田（「旭屋書店」コミック担当）【URL】／ 後川永（オタク系よろずライター）【URL】／ 井口啓子（文化系ライター）【URL】／ いけさん（ブログ「いけさんフロムエル」管理人）【URL】／ 一ノ瀬謹和（ライター）／ いづき（ブログ「おとよめ」管理人）【URL】／ 稲垣高広（ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人）【URL】／ 犬紳士（養蜂家）【URL】／ 犬山紙子（ライター）／ いのけん（麻雀マンガブログ管理人）【URL】／ 今村方哉（レコード会社勤務）／ 岩下朋世（相模女子大学講師）／ 卯月鮎（書評家・ゲームコラムニスト）【URL】／ 梅本ゆうこ（ブログ「マンガ食堂」管理人）【URL】／ エロ上司（「とらのあな」商品課 バイヤー）【URL】／ 大黒秀一（エンタメ系ライター）【URL】／ 太田和成（「あゆみBOOKS」五反田店 コミック担当）【URL】／ オオタシンイチ（カメラマン・編集）／ 大西祥平（漫画評論家）／ 小田真琴（女子マンガ研究家）【URL】／ かーず（「かーずSP」管理人）【URL】／ ガイガン山崎（暴力系エンタメ専門ライター）【URL】／ kaito2198（海外翻訳者）【URL】／ かとうちあき（「野宿野郎」編集長（仮））【URL】／ 門田克彦（門田克彦／よるのひるね 出版・古本カフェ的店舗）【URL】／ 紙屋高雪（ブログ「紙屋研究所」管理人）【URL】／ 加山竜司（フリーライター）【URL】／ 川原和子（マンガエッセイスト）【URL】／ 紀伊國屋書店新宿本店（新宿区書店）【URL】／ 稀見理都（エロマンガ史研究家）【URL】／ Captain Y（アメコミブロガー）【URL】／ きんどう zon（電子書籍まとめサイト管理人）【URL】／ 久芳俊夫（「MANGART BEAMS T」ディレクター）【URL】／ 倉持佳代子（京都国際マンガミュージアム研究員）【URL】／ 黒鈴（電子書店スタッフ）／ 黒谷貴清（フリー編集者）／ KT.（マンガと装丁の紹介ブログ「良いコミック」管理人）【URL】／ 劇画狼（漫画始末人/「おおかみ書房」代表）【URL】／ 小林聖（フリーライター）／ 小林美姫（フリーエディター/ライター）【URL】／ 小山まゆ子（フリーランス編集／ライター）／ ゴロー（AV男優）【URL】／ 塞神雹夜（悪魔祓師）／ 境真良（国際大学GLOCOM客員研究員・経済産業省国際戦略情報分析官（情報産業））【URL】／ ササナミ（ブログ「雑食商店街3373番地」管理人兼書店員）【URL】／ さすらい（ブログ「（怒りの以下略）」管理人）【URL】／ 侍功夫（映画評誌「Bootleg」代表／映画ライター）【URL】／ 澤水月（報道勤務/ライター/mixi平山夢明コミュニティ管理人）【URL】／ 四海鏡（石ノ森ファン）【URL】／ 東雲騎人（イラストレーター）／ 芝原克也（日本出版販売 コミックチームチーフ）【URL】／ じゃまおくん（「BLACK徒然草」管理人）【URL】／ 白峰彩子（書誌屋）【URL】／ 杉村啓（料理マンガ研究家）【URL】／ 杉山陽一（「COMIC ZIN」秋葉原店 コミックバイヤー）【URL】／ すけきょう（ブログ「ポトチャリコミック」管理人）【URL】／ soorce（オヤジ漫画系ブロガー）【URL】／ 滝川レイ（フリーカメラマン）／ 竹下典宏（「まんだらけ」コンプレックス 店長）【URL】／ 多根清史（ライター）／ 種村理沙（「KYTIMKYM」管理人）【URL】／ たまごまご（ライター）【URL】／ ちょうあゆ（編集）【URL】／ 塚本浩司（「COMIC ZIN」商業誌部門責任者）【URL1】【URL2】【URL3】／ ツクイヨシヒサ（漫画評論家）【URL】／ 辻 真先（アニメ脚本家・ミステリ作家）【URL】／ てれびのスキマ（ライター）【URL】／ トシ（書店員）／ トロピカルあいこ（ライター）／ 永田希（書評家/マンガサロン「トリガー」店長）【URL】／ 名久井直子（ブックデザイナー）【URL】／ ナデガタ（漫画感想ブログ管理人）【URL】／ なみかわみさき（作家）【URL】【URL】／ 奈良崎コロスケ（博奕・マンガ・映画の３本立てライター）【URL】／ 野田謙介（マンガ研究者・翻訳者）／ 野中モモ（ライター）／ 八戸（4コマレビューブログ「素晴らしい日々」管理人）【URL】／ happysad（「マンガ一巻読破」管理人）【URL】／ 浜波孝至（「BOOKSなかだ」魚津店 営業担当）【URL】／ 早川博志（「恭文堂」コミッククラフト店）【URL】／ 廣澤吉泰（ミステリコミック研究家）／ V林田（咲-Saki-ファン）【URL】／ 福丸泰幸（「喜久屋書店」漫画館京都店 店長）【URL】／ 藤谷千明（フリーライター）【URL】／ 富士見大（編集・ライター）／ ふな（ブログ「はてなで語る」管理人）【URL】／ 冬蜂（風俗情報サイト「フーゾクDX」制作部）【URL】／ フラン（ブログ「フラン☆Skin」管理人）【URL】／ 穂高茉莉（楽器店店員）／ マキタマキナ（（成年）漫画愛好家）【URL】／ マクガイヤー（ブログ「冒険野郎マクガイヤー」管理人/ニコ生主）【URL】／ 漫画トロピーク（謎の社会人漫画サークル）【URL】／ 水野（「有隣堂」コミック王国 主任）【URL】／ 南信長（漫画解説者）／ 宮川元良（「恵文社」バンビオ店 店長）【URL】／ 宮本直毅（ライター）【URL】／ 宮脇書店本店（コミック担当）【URL】／ もみちゃん（インターネットカフェ コミック担当）／ 森田真功（ライター/ブログ「Lエルトセヴン7 第2ステージ」管理人）【URL】／ 八尾美映子（「三省堂書店」神保町本店 コミック担当）【URL】／ 山内康裕（「マンガナイト」代表）【URL】／ 山口貴士（弁護士）【URL】／ 山田幸彦（ライター）【URL】／ 山脇麻生（ライター＆編集者）【URL】／ 吉田アミ（文筆家/音楽家）【URL】／ 吉村和真（京都精華大学 国際マンガ研究センター センター長）【URL】／ 吉村ルミ（「芳林堂書店」高田馬場店）／ リブロ池袋本店（豊島区書店）【URL】／ りる（感想系ブログ「空夢ノート＋」管理人）【URL】／ raven（ディレッタント）【URL】／ ロマン優光（ミュージシャン/ライター）【URL】／ 渡辺淳之介【JxSxK】（アイドルプロデューサー）／ 渡辺水央（ライター）／ 和智永妙（ライターたまに編集） ほか
