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【12月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】『シグルイ』作者の本気を見た!? オトコ編第1位は……

2015/11/20


第4位(110ポイント)

『螺旋じかけの海』 永田礼路

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『螺旋じかけの海』
永田礼路 講談社

遺伝子操作が産業として発達した世界。遺伝操作を生業とする生体操作師・音喜多涼彦(おときた・すずひこ)は体内にいくつもの異種遺伝子を持つ“異種キャリア”だった。
水没したビルに構えた音喜多生体奇学研究所には、様々な事情を抱えた者たちが訪れる。

“人間という生物の根本とは?”というテーマに斬りこむ、専門知識に根ざした緻密な設定と著者の卓抜した表現力。一見難しそうなテーマを、うまくマンガに落としこんで、読者を引きこんでいます。

オススメボイス!

■人間と動物の境界が「法律で決められた」世界という設定により哲学的になりやすいテーマをとっつきやすく読ませてくれる(漫画トロピーク/謎の社会人漫画サークル)
■ヒト以外のDNAが身体に突然発症する病気が蔓延する世界。それを取り締まる法律などSF好きにはたまらない設定。鶴田謙二や黒田硫黄の載っていた頃の「アフタヌーン」が好きな方にぜひオススメしたい(太田和成/あゆみBOOKS五反田店コミック担当)
■異なった種を掛け合わせたキメラ動物がビジネスとしてつくりだされる世界。その設定にまず興味をひかれた。人間なのに人間以外の遺伝子も有したキメラ体が抱える葛藤、人間と非人間を線引きする法律が引き起こす理不尽な事態。そこから深みのあるドラマが描きだされ、“人間らしさ”が浮かび上がる。と同時に、人間って何?という問いも投げかけられる。主人公は、悩めるキメラ体に手を差し伸べるモグリの生体操作師。遺伝子操作版『ブラック・ジャック』!?(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
■「アフタヌーン」本誌の不定期連載がついに1冊に! 遺伝子操作・近未来というキーワードにピンときたら買いです(宮川元良/恵文社バンビオ店 店長)


第5位(88ポイント)

『秋津』 室井大資

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『秋津』
室井大資 KADOKAWA

鳴かず飛ばずの漫画家・秋津薫とその息子・いらかを中心に、薫の担当編集者やアシスタントなど、ひとクセある人々が織りなす、シュールな日常ギャグコメディ。

素直でよい子だが妙に老成した小学生のいらかとダメダメな父という一風変わった親子の、ちぐはぐだが絶妙なテンポで繰り出される会話が、いつの間にかやみつきになってる!?

オススメボイス!

■秋津は超面倒くさいダメ親父なんだけど、はたから見てるぶんには本当におもしろかった(芝原克也/日本出版販売コミックチームチーフ)
■なんでこんなにおもしろいマンガがいまいち売れていないのか理解できない。ユーモアとペーソスが見事に同居する物語世界は、不思議と感動的な泣き笑いのラストを迎える。未読の人は今からでも2冊まとめて買うべき(小田真琴/女子マンガ研究家)
■『秋津』が終わってしまった……。秋津が繰り出す、狡猾というにはセコすぎるセリフの数々が、染みてほしくないのに心に染みてしまい、何度も読み返していたのに! 瀬戸さんのショタ展開ももっと読みたかった。残念(紙屋高雪/ブログ「紙屋研究所」管理人)

「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!


第6位(78ポイント)

『おかか』 まつだこうた

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『おかか』
まつだこうた 講談社

おかかは9歳の小学生。ネコミミにシッポつきの姿だが、いたって普通のクソガキ。
夏休みを無事に迎えたごほうびの高級アイスを最高のコンディションで食べるために奔走したり、大人の都合で押しつけられたラジオ体操をボイコットしようとしたり、田舎町を舞台に騒動を繰り広げる。

子どもらしい論理でのみ行動するおかかの天真爛漫かつ破天荒なアクションに癒される人が続出しました。

オススメボイス!

■もしこのマンガにケモミミがなかったらすごく素っ気ないマンガになっていることだろう。どうでもいいようですごく大事なケモミミ。ケモミミのワンポイント異化作用がききまくっている(漫画トロピーク/謎の社会人漫画サークル)
■子どもたちの世界には子どもたちの論理があり関心事がある。大人の立場・冷めた目線で見ればじつに他愛ないことでも、子どもにとっては世界の一大事。だから真剣そのもの。飽きることや忘れることやおバカなところも含めていとおしい(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
■おバカだなーと思いながらそのおバカっぷりに癒されます。おかかと一緒に終わらない夏休みをぜひ(宮川元良/恵文社バンビオ店 店長)


第6位(78ポイント)

『少女聖典 ベスケ・デス・ケベス』 ルノアール兄弟

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『少女聖典 ベスケ・デス・ケベス』
ルノアール兄弟 秋田書店

ドスケベな女子の前にしか現れないという悪魔ベスケ・デス・ケベスが女子中学生・円城寺ゆいかの前に出現した。
ケベスは、一見おとなしくて内気なゆいかの心の奥底に封印したスケベ心を指摘し、彼女のために様々なラッキースケベを提供することを約束する。

主人公のために超能力を駆使する精神的パートナー、というマンガ特有の自由な設定を「スケベ」という昨日のみに特化した、衝撃的ギャグにおバカなエロ!
めくるめく超展開に早くも毒された(?)読者が続出!

オススメボイス!

■いわゆる特殊能力、俗に言う「スタンドバトル」……って設定で、ここまでマンガはふざけることができるのか! しょうもない、圧倒的にしょうもない!!(劇画狼/漫画始末人)
■女子に持っていることを知られたら総スカンを喰らいそうなくらいバカバカしい。男子全裸組体操はぜひ見ていただきたい(宮川元良/恵文社バンビオ店 店長)


「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!

単行本情報

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