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【2月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】今月の第1位はネットでも超話題の美大受験マンガ! デッサン歴ゼロ・美術知識ゼロのリア充DQN男子が、最難関の東京藝大を目指す!?

2018/01/22


第4位(94ポイント)

『ふたりエッチ外伝 性の伝道師 アキラ』 モンキー・チョップ(画)克・亜樹(案・監)

『ふたりエッチ外伝 性の伝道師 アキラ』
モンキー・チョップ(画)克・亜樹(案・監) 白泉社

第3位に続き、第4位の作品もスピンオフ! 本作は『ふたりエッチ』20周年を記念したスピンオフ。その内容はいい意味で最悪だ! 
主人公を務めるのは、本編の主人公である真の兄にして、性の伝道師を名乗る小野田明。 彼が性の伝道師を名乗るようになるまでの華麗な性遍歴が明かされるのだが、どのエピソードもとことんひどい。友人に理想的なオナニーのやり方を指導し、デリヘル嬢としてやってきたゴリラを四十八手で迎え撃ち、バナナ園では園長のバナナをもいだりと、やりたい放題だ。ところどころで本編風のエロ解説や図解イラストを放りこんでくるからますますひどい!

ところで、第1話で大友克洋パロディが多かったのは、やはり『アキラ』つながりなんだろうか……。

オススメボイス!

まさに狂気。これを許す原作の克・亜樹先生も、描かせた担当編集者も、そして筆者も何を考えてるんだ。最高(soorce/オヤジ漫画系ブロガー)
■もっともやってはいけない方向のスピンオフに、もっとも適任の作家が指名された。こういう悪ふざけが許されるマンガ界であり続けてほしいし、こういう作品に投票する悪い人が選者に選ばれてほしい(劇画狼/漫画始末人)
■キャラクターが崩壊しているなんてものではなく、名作マンガのスピンオフとしては明らかに「失格」だといえるのだが、ギャグマンガであるがゆえに、その失格っぷりがすべて裏返っておもしろくなっている。最低のスピンオフマンガは最高のギャグマンガになるという稀有な例を成功させた(いのけん/麻雀マンガブログ管理人)


第5位(90ポイント)

『からかい上手の(元)高木さん』 稲葉光史(画)山本崇一朗(作)

『からかい上手の(元)高木さん』
稲葉光史(画)山本崇一朗(作) 小学館

第5位にランクインしたのは、現在アニメも放送中の『からかい上手の高木さん』の未来の話を描いた『からかい上手の(元)高木さん』。
結婚して名字が高木から西片に変わった(元)高木さんと、娘のちーちゃん、そしてときどきお父さんとの日常を描くホームコメディだ。

大人になっても高木さんは高木さん。娘のちーちゃんがいたずらを仕掛けてきても、それを逆手にとってからかったり、子育てに応用したりと、頭の回転の速さはあいかわらず。ときには娘といっしょにお父さんをからかう姿に思わずほっこり。そして黙っているとお母さん似なのだけど、口を開くと途端にお父さんっぽくなる、ちーちゃんが非常にかわいらしい。

オススメボイス!

■一児のママになった元・高木さんが愛する娘や夫を相手にお得意のからかいを炸裂させながらほのぼのと日常を送るファミリーコメディ。西片くんと高木さんは本編でも将来結ばれることが示唆されているので、後日談を先読みさせてもらうようなボーナス感がうれしい。娘のちーちゃんは父母の性格を絶妙にブレンドさせたキャラなので3人のパワーバランスが絶妙です。本作は一般公募から採用されて公式連載デビューしたもので、原作の消化のしかたが抜群にうまい(宮本直毅/ライター)
■大人になった(元)高木さんは、やっぱりからかい上手で。娘と夫相手に、幸せになるようなからかいを見せてくれる。ニヤニヤしちゃうね(ふな/いつかたどり着く管理人)


第6位(70ポイント)

『終わった漫画家』 福満しげゆき

『終わった漫画家』
福満しげゆき 講談社

デビュー作はヒットしたものの、その後は鳴かず飛ばずのひとりの漫画家。自分の才能が枯渇したという現実によって、じりじりと精神的に追いこまれた彼は計画をもくろんだ。女性アシスタントを雇って、そのまま仲よくなり、結婚まで持ちこんでから引退しよう、と!
そんな彼の募集に応じてやってきたのは、マンガのことはほとんど知らず「小規模な玉の輿」になりたいと考えるA子と、マンガへの情熱はあるもののまだまだ未熟な女子高生のB子だった。

福満しげゆきの新作は、落ちぶれた漫画家が主人公。著者が得意とする、主人公のネガティブな心理描写は今回も健在だが、今回はそこに美人で妙に計算高いA子と、自意識過剰気味な女子高生のB子が絡むことで、なんともいえないおかしさを発揮する。3人がそれぞれ本音を隠したために発生した奇妙な三角関係の行く末は、はたして!?

オススメボイス!

■タイトルから、初期の自虐自伝的なエッセイと思わされましたが、いい意味で裏切られました。美人アシ2人に板挟みになる漫画家、というハーレム系ラブコメっぽい設定なのに、この「地獄」感、さすが福満先生(梅本ゆうこ/ブログ「マンガ食堂」管理人)
■福満しげゆきに「終わった漫画家」などといわれては絶望する漫画家が何百人もいると思うのだが、絵柄・テーマ・抽象化の度合いと、確実に福満しげゆきにとってのネクストステップという感じ。続巻に期待大(マクガイヤー/ブログ「冒険野郎マクガイヤー」管理人/ニコ生主)


第7位(62ポイント)

『レベレーション(啓示)』 山岸凉子

『レベレーション(啓示)』
山岸凉子 講談社

百年戦争下のフランスを舞台に、救国の乙女として活躍したジャンヌ・ダルク。農民の娘でしかなかったジャンヌがどのようにして軍を率いて戦うようになったのか、彼女が耳にした「神の声」とはいったいなんだったのか。謎多き聖女ジャンヌ・ダルクの生涯を一から描く本作品。
最新刊では、ジャンヌは王太子・シャルルの命を受け兵士たちを引き連れて、運命の地・オルレアンにたどり着く。ジャンヌの指揮のもと神がかり的な力を発揮して、イギリス軍を追い詰めていくフランス軍。しかし、イギリス兵が放った矢がジャンヌの肩を貫き……!

ジャンヌ・ダルクの生涯において、もっとも華々しい瞬間である、オルレアンの戦いが1冊のなかに丸ごと収録。読みごたえたっぷりの内容になっている。

オススメボイス!

■第3巻になってテンションが落ちるどころかますます上がってきている。その後のフランス王家の諍いや悲劇的な結末へどう進んでいくのか楽しみでしかたがない。(早川博志/恭文堂コミッククラフト店)
■ジャンヌの一番輝かしい時期。しかし、さしてくる影が色濃い。ここからが著者の真骨頂だと思います。……辛いだろうけどやっぱり読みたい!(和智永妙/ライターたまに編集)


単行本情報

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