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【5月の「このマンガがすごい!」ランキング オンナ編】新たな一歩を踏み出す勇気をくれるマンガがそろい踏み!!

2015/04/20


第4位(54ポイント)

『あとかたの街』 おざわゆき

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『あとかたの街』
おざわゆき 講談社


終戦まぎわに大規模な空襲の対象となった名古屋に暮らす少女・木村あいの目から見た太平洋戦争の物語。
舞台は昭和20年、正月そうそう空襲に見舞われる自分の街を、それでも生きる希望だけは捨てないあいはたくましく生きていく。

より頻度を増してきた空襲に加え、大規模な地震にも見舞われる名古屋。
終戦まであとわずかという時期まできて、主人公とその周辺の人々の行く末をかたずをのんで見守る読者が、ますます増えています。

オススメボイス!

■疎開先で妹が苛酷な扱いをされていたのが印象的だった。自分の娘に置き換えて読んだからだし、同時に「疎開しても地獄が待っていた」という八方ふさがりな展開に胸がつぶれる思いだった。また、爆撃照準(エイミング・ポイント)を練りあげる米将校たちの淡々とした無慈悲さ、その照準を住民の生活する上空に描き落とす手法もうまいと思った(紙屋高雪/ブログ「紙屋研究所」管理人)
■遠くで響く空襲の音を「炒り豆みたいな音」と(当時の)日常的な言葉で表現できる、その当事者感覚というか生活感覚(加山竜司/フリーライター)
■牧歌的な日常のひとコマの第1巻、千人針の第2巻そして第3巻と、巻数を増すごとに悲劇の予感がひしひしと胸に迫る(黒谷貴清/フリー編集者)


「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!

著者・おざわゆきさんへのスペシャルインタビューは、コチラ(前編)コチラ(後編)!!

第5位(48ポイント)

『一の食卓』 樹なつみ

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『一の食卓』
樹なつみ 白泉社


明治維新直後の日本。怒涛のように流入する西洋文化を象徴する食べ物が「パン」。
日本人の少女・西塔明が働く東京・築地外国人居留地のパン屋「フェリパン舎」に、「藤田五郎」という謎めいた男がやってきた。

安定的な人気を誇る「食マンガ」でも、本作は新選組と西洋料理を融合させた異色の作品!
多くの幕末マンガでも、人気の藤田五郎こと元新撰組三番隊組長・斎藤一がパン職人に!? というインパクトに早くも注目が集まります!

オススメボイス!

■新選組+料理マンガ=???。作者の新境地というかマンガ界の新天地(浜波孝至/BOOKSなかだ魚津店営業担当)
■タイトル「一」の読み方は、「いち」じゃなくて「はじめ」です。藤田五郎といえば斎藤一。この斎藤さんはOJでもKjでもなく、牙突もくり出しませんがパンは好き。この先ほかの隊士も出てくる……のか?(四海鏡/石森ファン)


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第6位(36ポイント)

『たそがれたかこ』 入江喜和

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『たそがれたかこ』
入江喜和 講談社


バツイチ45歳・片岡たかこは社員食堂のパートを続けながら、若干ボケかかっている母親の面倒を見て1日を終える。恋人なし、趣味もなし、問題もなし、心おどるものとてひとつもない毎日。
そんな日々を送るたかこに、波を立てる出会いがあって……!?

ラジオ番組を通じてファンになったロックバンド「ナスティインコ」のボーカリスト・谷在家光一のライブに行くという、たかこ一世一代のチャレンジに支持が集まりました。

オススメボイス!

■たかこがいよいよ自分の口で語り、自分の足で行動を始めた。長い長い10代の終わりが、45歳にして見えてくることもある。すばらしく愛おしい物語(奈良崎コロスケ/博奕・マンガ・映画の3本立てライター)
■若いころのように、しがらみもなくすべてを忘れて熱中する、ということはできなくても、何かを好きになるってことはいくつになっても勇気と輝きがあるんだなあ……としみじみ。こういう年代に響くマンガって、今からもっと需要があると思う(和智永 妙/ライターたまに編集)


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著者・入江喜和さんへのスペシャルインタビューは、コチラ(前編)コチラ(後編)!!

第6位(36ポイント)

『天上の虹』 里中満智子

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『天上の虹』
里中満智子 講談社


天智天皇の娘・讃良皇女(さららのひめみこ)が大海人皇子(のちの天武天皇)の妻となり、夫亡きあと、持統天皇として日本建国に力をつくす姿を描く。
最新第23巻では、病に冒された身体に鞭打って、文字通り命がけで最後の大仕事に臨む讃良が描かれている。

巨匠・里中満智子が30年にわたって描き続けた、歴史大河ロマンが堂々完結!
複雑怪奇な政治ドラマのなかで、ひとりの女性としての信念を貫く姿に心動かされた読者多数!
連載当時学生で、日本史の勉強に役立ったという声も多く上がりました。

オススメボイス!

■1巻目が発売されて完結までに31年もの歳月が……まとめ買いがおすすめです!!(旭屋書店なんばCITY店 平田/旭屋書店なんばCITY店 コミック担当)
■平安時代を描く作品が多く世に出ているなか、奈良時代を20巻を超える大長編で描いたことに敬意を表したいです。私にとって持統天皇といえば、本作の野讃良皇女です。里中満智子先生、本当にお疲れさまでした(穂高茉莉/楽器店店員)


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単行本情報

  • 『かくかくしかじか』第5巻 Amazonで購入
  • 『こいいじ』第1巻 Amazonで購入
  • 『高嶺と花』第1巻 Amazonで購入
  • 『あとかたの街』第3巻 Amazonで購入
  • 『一の食卓』第1巻 Amazonで購入
  • 『たそがれたかこ』第4巻 Amazonで購入
  • 『天上の虹』第23巻 Amazonで購入
  • 『スイートソロウ』第1巻 Amazonで購入
  • 『北欧女子オーサが見つけた日… Amazonで購入
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