最近流行のあのワードから、おすすめのマンガをランキング形式で紹介する「編集部が勝手に選ぶ」シリーズ。

今回のテーマは“かまちょ男子”

「なんかちょっと今暇なんだよね」「だれかかまってほしいな～」なんて思ったときに使うのが、「かまちょ」という言葉。要は、「かまってちょーだい」の略です。
かわいらしい語感なので、友だちや彼氏にちょっと甘えた感じで伝えられるのがいいですよねっ。
とくに女子高生などの間で流行っているようですが、やっぱり女子が一番きゅんとするのは、イケメンに言われたときじゃないですか!?　違いますか!!　そうですよね!!!
イケメンに甘えられる、そして自分が甘える、ここまでが様式美というものでしょう。

ということで、今回は、イケメンキャラクターがヒロインに「かまちょ」的な態度をとっちゃう「かまちょ男子マンガ」を特集します！

第1位　ツンデレ王子のピュアな反応に胸きゅん

『花のち晴れ～花男 Next Season～』神尾葉子

『花のち晴れ～花男 Next Season～』第1巻（以下続巻）
神尾葉子　集英社
※第2巻は11月4日発売予定！

『花より男子』新章がスタート！
英徳学園を2年前に卒業した「F4」のリーダー・道明寺司に強く憧れる神楽木晴（かぐらぎハルト）は、トップクラスのお金持ち5人で「コレクト5」を結成。学園の品格を守るため、晴たちは庶民狩り”をはじめます。庶民は学園にあるまじきと、寄付金を払えなくなった生徒を退学させようとしたりなんてことも……。

じつは、ヒロイン・江戸川音（えどがわおと）は、隠れ庶民。見つかったらたいへんなことになるのに、コンビニバイト中に、偶然にも晴と鉢合わせてしまいます。
しかも彼、偽名（使用人の名前）を使って、筋肉がつくベルトや奇跡の石なんていう、オカルト的なアイテムを購入していたんです。本人は本気でこれでケンカが強くなっていると思っているみたいで……。ちょっと残念な男の子なんです。

晴の他人に知られたくない秘密をにぎった音は、なんとか退学を免れます。とはいえ目をつけられてしまい、バイト先まで見張られます。（これってストーカーなんじゃ!?）
しかし、そんな彼のストーカー行為が、暗闇で音に手を出そうとしてきたバイト先の男を追っ払うことにつながるなど、「禍を転じて福と為す」な展開にもなったりして。（後日、その男は、謎の権力により（？）音のバイト先から消えました。）

早くも1巻から音をデートに誘ったりと、「かまちょ」アピールをする晴。本人が無自覚っぽいのが、またニヤニヤしちゃいますよー。これぞ天然のかまちょ男子!?
これから晴が音にどんなアプローチを仕掛けていくのか、非常に楽しみな作品です。

道明寺の後継者よ、早くもデレモード突入か!?

女の子慣れしてそうなのに、音の前でこんなにもテンパっている純情ボーイ・晴の姿が、ほほえましい。もう恋は始まっている!?

『花のち晴れ～花男 Next Season～』は、「少年ジャンプ＋」で好評連載中！
10月4日に更新された第13話には、なんと「F4」の花沢類が登場!?

「日刊マンガガイド」での紹介はコチラから！

第2位　このシスコン兄の妹愛がウザかわいい！

『新戸ちゃんとお兄ちゃん』岡田ピコ

『新戸ちゃんとお兄ちゃん』第1巻（以下続巻）
岡田ピコ　発行：フレックスコミックス／発売：ほるぷ出版
※第2巻は11月14日発売予定！

人づきあいが苦手で、家に引きこもっている新戸のの（16歳、ひきこもり歴2年）。 彼女の楽しい楽しい自宅警備員生活は、突如現れた母親の再婚相手の息子・綾部八千代（ハイスペックイケメン）によって、ぶち壊されることに。
兄・八千代は、義理の妹が引きこもり生活を送っているなんてことはまったく気にせず、逆に「天使妹」（テンシスター）などといっては、ののを溺愛します。

そんな兄がうっとうしいののは、あの手この手を使ってなんとか兄に嫌われようとしますが、まったく効きません！
そう、妹のためならなんでもする八千代は、本物のヌートリアを買ってきたり、「持っているもので一番大切なものをちょうだい」と言われ、プレゼントを探しに全国行脚をしたりと、シスコン末期症状。
あげく、ののがいつもなでているヌートリアぬいぐるみに嫉妬。自分もなでなでしてもらおうと、ののに頼まれた限定ぬいぐるみをゲットしようとして、遭難したことも……（無事でよかった！）

ののを愛でたり、ののが関心を持つものに対して嫉妬したりと大忙し（？）のシスコンライフを送る八千代の壊れっぷりが笑えます。のののことを話しているときの恍惚とした表情もステキ！　結局はビジュアルがいいので、何をやってもさまになります。ののにデレられて（本当にレア！）喜ぶ姿もかわいいですが、やっぱりののにどんなに冷たくされようと、愛で跳ね返す八千代をこれからも見守りたい！
ということで、このままもうしばらくは、ツンツンツンツンデレなののと、デレデレなシスコン・八千代の愛の攻防を楽しめることを期待して、続巻を待ちます。
ちなみに、単行本の初回出荷帯はリバーシブルになっているので、裏面を見るのもお忘れなく！

これぞ、シスコンの最終形態!?

お兄ちゃんの愛が重すぎる！　でもイケメンで、どんな自分も受け止めてくれるこんなお兄ちゃん、現実にほしいですっ！

第3位　年上男子の「かまって」攻撃に悶絶！

『お隣は1軒で2度おいしい』原田唯衣

『お隣は1軒で2度おいしい』第1巻（全2巻）
原田唯衣　講談社

生徒会長の桜佑（おうすけ）先輩に片想いをしている高校1年生・杏咲（あずさ）。ある日、なんと桜佑先輩が隣に引っ越してきちゃいました。（なんたる幸運！）
さらに、桜佑先輩といっしょに暮している小説家の叔父・幸晴に頼まれて、家事を手伝うことに。先輩に近づくチャンス到来です！

しかし先輩は、「恋をしない」と心に強く決めているようで……早くも失恋フラグ!?
そんな杏咲を応援しているらしい（？）幸晴は、杏咲を抱きしめたり、デートに誘ったりと、本心がつかめない行動をとります。じつは幸晴は、小説のネタにしようと、杏咲の反応を観察していたみたい。
でもそれも最初のうちだけ！　26歳小説家が女子高生に本気で恋しちゃうんです。

さらに、「恋をしない」はずの桜佑先輩も、杏咲のことが好きだと言い出して!?　一気に恋の三角関係が加速していきます。
先輩がもたもたしているうちに、杏咲と距離を縮めていた幸晴が一歩リードしているようにも見えますが、もともと杏咲が好きだったのは、桜佑先輩なわけで……。
自分に振り向いてほしい幸晴は、つきあってもいないのに、杏咲にキスしちゃいます。大人の余裕はどこへ消えた!? いや、これが大人の攻め方なんですか!?
「たった一度のキスでそんなことになるなら たくさんすればもっと俺でいっぱいになる？」
と切ない表情でいう幸晴。至近距離で見つめられながらこんな甘いセリフを言われたら、私だったら即「あなたにします！」と言っちゃいますけどねっ。

風邪をひいて幸晴が、杏咲に看病してもらうエピソードなど、胸きゅんエピソードがたくさんあります。全2巻と集めやすいので、イッキ読みをオススメですよ！

オトナの不意打ちキスにやられた！

「俺のこと好きになってよ」というアピールも、幸晴みたいな素敵な男性からなら大歓迎！　こんなアプローチされたら、どんな女の子だってイチコロかも？