第4位(106ポイント)
『古見さんは、コミュ症です。』 オダトモヒト
『古見さんは、コミュ症です。』
オダトモヒト 小学館
県内有数の進学校・私立伊旦(いたん)高校に進学した小心者の事なかれ主義少年・只野仁人(ただの・ひとひと)は初登校の下駄箱前で美少女・古見梢子(こみ・しょうこ)出会った。
同じクラスで隣同士になったことに狂喜したのもつかの間、古見さんはコミュニケーションが苦手な「コミュ症」だった……。
話したいのに、話せない……ささいな日常的な行為にも緊張してしまう美少女・古見さんのいじらしいまでのかわいらしさと、友だち100人を目指して人と接する努力の緊張感に思わずニヤニヤ。
古見さんを応援したくなります。
オススメボイス!
■極度に引っ込み思案な古見さんの、友だち100人大作戦コメディ。変人ばかりの学校、という強引な設定で、引っ込み思案も個性のひとつに落とし込んでいる。古見さんのデフォルメ顔が、無表情なのに表情豊かなのが、おもしろかわいい(山本浩平/まんだらけうめだ店コミックスタッフ)
■古見さんカワイイ! 古見さんカワイイ! 古見さんカワイイ!(稀見理都/エロマンガ研究家)
■一見クール美人だが、その実コミュ症で人と会話もできない古見さんが、友だちをつくるためにがんばるコミュ症コメディ。「サンデー」期待の新作です(麻野昌三/わんだ~らんど なんば店店長)
■美少女であるだけではなく、こういうアプローチで描かれる「コミュ症」は、周囲の個性派キャラともあいまってすごい威力に(soorce/オヤジ漫画系ブロガー)
第5位(96ポイント)
『鉄腕アダム』 吾嬬竜孝
『鉄腕アダム』
吾嬬竜孝 集英社
西暦2045年――アメリカとロシアが第二の冷戦に突入した時代。
異常気象や大気汚染、動植物の絶滅が加速する地球から火星への入植が始まった世界で、宇宙から謎の飛翔体「蝶」が襲来する。
人類最大の危機を人知れず宇宙空間で排除していたのはヒューマノイド・アダムだった。
パロディめいたタイトルからは想像もつかない骨太な世界観の壮大なSFアクション。社会情勢やSF設定などリアルな世界観に圧倒されます。
オススメボイス!
■明らかに『鉄腕アトム』を意識したタイトルを見て、『アトム』のパロディみたいな作品かなと思ったら、本格度の高いSFで圧倒された。『鉄腕アトム』を代表とする少年向けヒューマノイドSFマンガの歴史の先端に触れたような気分だ。若干ペダンチックな趣があって、それがマイナスに作用せず作品の魅力になっている(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
■タイトルどおり『鉄腕アトム』オマージュのSF作品。AIロボットがエイリアンをサイエンティフィックに退治する。SF好きな人にオススメな設定盛り込み系(太田和成/あゆみBOOKS五反田店コミック担当)
■久々に出た気がする、すでに映画っぽいオレSFマンガ。欄外説明、特別講座でも足りないサイエンスワールド(黒鈴/電子書店スタッフ)
第6位(82ポイント)
『亜人ちゃんは語りたい』 ペトス
『亜人ちゃんは語りたい』
ペトス 講談社
柴崎高等学校に赴任して4年目の生物教師・高橋鉄男(たかはし・てつお)は、かねてから興味を持っていた特別な性質を持つ「亜人」と知り合う機会を得た。
バンパイア、デュラハン、雪女の生徒やサキュバスの女性教師とつきあっていくなかで高橋は、亜人が人とどう接し、何を考えるのかを学んでいく。
2015年5月の月間ランキングで第1巻、および今年5月の月間ランキングで第3巻がランクインした人気作がまたもやランクイン!
2017年1月からのアニメ放送開始もひかえてますます人気急上昇中!!
オススメボイス!
■じつは相当シビアな状況にあるにもかかわらず、深刻になりすぎることもなくかといって軽すぎもしない。この空気感は無二のものであると思う。今回も緩やかな流れの端々でハッとするような展開を見せて、見事だ(raven/ディレッタント)
■高橋先生が亜人ちゃん(や生徒たち)たちが前向きに生きられるように尽力するタイプで好感が持てます(マキタマキナ/(成年)漫画愛好家)
■待望の新刊。各キャラの日常やら秘密やら、いろいろと展開が楽しめます(東雲騎人/イラストレーター)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!!