第4位(90ポイント)
『プリンセスメゾン』 池辺葵
『プリンセスメゾン』
池辺葵 小学館
居酒屋で社員として働く女子・沼越さんをはじめとする様々な職業の女性たちが、モデルルームめぐりをしながらそれぞれにとっての“理想の物件”を求めてさまよう様子を描く。
都会で女性がひとりで生きてゆくということの厳しさや夢を「住まい」に仮託して、彼女たちの切実な想いをつづった本作。独身女性(とくに上京組)にとっては目をそらせないテーマかも?
オススメボイス!
■祈りにも似た、沼ちゃんの運命のマンション探し。人にとって、女性にとって「住処」とは何か、しみじみ考えさせられる(井口啓子/文化系ライター)
■人々のさりげない表情や、ふとした静謐な風景から浮かぶ、ほんのりとした情感がいい。住まいと人との関係にしみじみと思いを馳せたくなる(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
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第5位(64ポイント)
『恋と呼ぶには気持ち悪い』 もぐす
『恋と呼ぶには気持ち悪い』
もぐす 一迅社
仕事はできるが女癖の悪いエリートサラリーマン・天草亮(あまくさ・りょう)は、ひょんなことから妹の親友の女子高生・有馬一花(ありま・いちか)と出会い、ひと目ぼれしてしまう。
その日から始まった亮のアプローチは、ストレートかつやや変態的で……!?
「pixivマンガ」で累計閲覧数250万オーバーという偉業を成しとげた人気作の単行本化。
年下の娘が年上の男をひたすら罵倒する奇妙な歳の差カップルのかけあいに笑うもよし、ときめくもよしの良作です。
オススメボイス!
■年上男性とのラブコメだが、相手はストーカーでヒロインは歯牙にもかけていないところがおもしろい。女性Sの男性MというSMを、普通のラブコメに転じて展開しているのがユニーク。すれ違っているようで、割れ鍋にとじぶた感のあるカップルを創りだしたのはすごい(happysad/「マンガ一巻読破」管理人)
■清廉潔白親切丁寧な女子高生一花が助けてしまったのは女癖の悪い残念イケメン。心を入れかえた残念イケメンは入れかえすぎてしまいドMストーカーに。そんな残念イケメンに振りまわされる一花の苦難の日々。キュンとして笑えて、たまに泣かされる!(太田和成/あゆみBOOKS五反田店コミック担当)
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第6位(58ポイント)
『美食探偵 明智五郎』 東村アキコ
『美食探偵 明智五郎』
東村アキコ 集英社
月に一度の「東京美食倶楽部」開催中、メンバーのひとり・上遠野(かとおの)警部に殺人事件発生の第一報が入った。
東京美食倶楽部会員で警部の旧友でもある私立探偵・明智五郎は持ち前の推理力と老舗百貨店の御曹司という肩書を駆使して、弁当屋の娘・小林苺を助手に調査に乗り出す。
東村アキコ待望の新連載はなんとグルメ&ミステリー!?
テンポのよい会話劇のような著者の持ち味はそのままに、のちの強敵となるであろう謎の美女の登場など、引きも充分!
オススメボイス!
■最近「食マンガ」にヒット作が多いなか、食べ物をメインに取り扱うことでそのブームに乗りつつも、安易な後追いはせずしっかりと自分の持ち味を見せた作品へと仕上げてくる東村アキコのマンガのうまさに感心させられました(いのけん/麻雀マンガブログ管理人)
■エンタテイメントに徹した新連載。ベタだけど、やっぱりおもしろいし、うまい!(井口啓子/文化系ライター)
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